韓国の仁川国際空港公社は1月、2019年に仁川空港を利用した旅行客が 前年比4.3%増の7116万9000人で、開港以来最多を記録したと発表した。 年間旅客数が7000万人を超えたのは初めて。 航空機の運航回数は4.3%増の40万4000回で、 乗り継ぎ客も4.6%増の838万人を記録した。 19年の国際線旅客は4.3%増の7057万8000人で、こちらも過去最高を更新した。 空港公社によると、国際線旅客数は2年連続で世界5位を記録する見通しだ。 国際線は、日本の対韓輸出規制により旅行を控える動きが続いている 日本路線を除く全路線で旅客数が増加した。 日本路線では輸出規制直後の昨年8月から12月まで旅客数が 毎月約20~30%ずつ減り、前年比では11.7%減少した。 一方で中国が11.9%、東南アジアが11.7%、欧州が8.6%それぞれ増加するなど、 他の路線では増加傾向を維持した。 格安航空会社(LCC)などが新規路線を就航し、 運航範囲が広がったことも旅客数増加に貢献した。 昨年のLCCの旅客数は5.1%増の2182万7000人で、運航回数は9.7%増の 12万6000回に上った。昨年の旅客数全体に占めるLCCのシェアは31%を記録し、 初めて30%台を超えた18年に続いて拡大した。 仁川国際空港公社の売上高も、開港以来最高額を記録した。 昨年の売上高は2兆7690億ウォン(約2600億円)で、前年比4.4%増加。 当期純利益は20.4%減の8905億ウォンだったが、04年以降15年連続で黒字を記録している。 空港公社の関係者は、当期純利益の減少について 「18年に免税店契約解除の違約金1869億ウォンなどが営業外損益として集計されたためだ」 とし「これを除いた当期純利益は前年より増加し、営業利益も増加した」と説明した。
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