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3世紀から6世紀中頃まで存在した小国家群「伽耶(カヤ)」王族の古墳群
伽耶(カヤ)は三国時代に韓半島の南、現在の慶尚道一帯に栄えていた、百済にも新羅にも属していなかった小国家群を指します。三国時代以前の紀元前2世紀頃から韓半島には大小70を超える国家が成立し、文化や言語によって三韓(馬韓、辰韓、弁韓)に分けられました。その後馬韓は百済に、辰韓は新羅にとそれぞれ一つの強大国家にまとまりましたが、弁韓だけは統一されず小国群として留まりました。小国群の中でも「金官伽耶」と「大伽耶」という2つの大きな勢力が現れましたが、金官伽耶は高句麗や新羅の圧迫を受け衰退し532年に新羅に取り込まれてしまいます。その後、大伽耶が小国群の中心となりますが、強大な勢力となった新羅と百済の間に位置していた伽耶は徐々に両国に力を奪われ、562年に大伽耶が新羅に取り込まれることとなり伽耶は滅亡しました。 
慶尚北道の高霊(コリョン)は大伽耶と呼ばれた伴跛(ハヘ)という国が存在した地域で、高霊の池山洞(ジサンドン)にある主山(ジュサン)には王族など支配層の古墳が多数あり、古墳からは金銅冠や首飾りなどの副葬品や殉葬者の骨が発掘され、埋葬者が身分の高い支配層であったと推定されています。古墳群には大小約200基の古墳が存在し、年代や勢力の規模によって形態が変化していき、全盛期であった5世紀後半頃の大きな古墳からは36体の殉葬者が発掘され当時の勢力の規模を垣間見ることができます。これらの古墳群の位置は韓国で信じられている風水学上適した場所と言えず、その為に伽耶は滅亡したのではという話もあります。古墳群の入口には古墳からの出土品を展示した大伽耶博物館や古墳内部を復元公開した王陵展示館もございますので、併せて見学されることをお勧めします。 
高霊池山洞古墳群
伽耶の古墳からは金銅でできた王冠や首飾りや耳飾りなどが発掘されていますが、百済や新羅の華やかなものと違い、質素な作りとなっています。また古墳は時代が新しくなるにつれ規模が小さくなり、新羅の影響で徐々に勢力を失っていく過程を見ることができます。 伽耶の時代では死者は亡くなった後も生前と同様の生活を送ると考えられていた為、支配層では殉葬の風習があったとされ、この古墳群では4.5歳の子供から70過ぎのお年寄りまで様々な年代の殉葬者が発見されています。
大伽耶博物館
大伽耶博物館は国内唯一の伽耶をテーマとした博物館で、古墳から出土した遺物など伽耶に関する資料が展示されています。(※金銅冠はレプリカです)古墳の建造過程も模型を使って分かりやすく説明され、また野外展示場には一帯で出土した仏像や再現された伽耶時代の住居などが展示されています。伽耶という国は知らなくても伽耶琴(カヤグム)は知っている人も多いのではないでしょうか。 伽耶琴は伽耶から新羅に伝わり、現在でも韓国を代表する伝統楽器の一つです。高霊には伽耶琴の創始者であり新羅へ伽耶琴を伝えた于勒(ウルッ)と伽耶琴の資料を展示した于勒博物館があり、大伽耶博物館の入場券で入場することができます。
大伽耶王陵展示館
ドーム型の展示館の内部には第44号古墳と呼ばれる古墳が復元され、内部の構造が詳しく分かるようになっています。また古墳から出土した遺物も展示されています。 44号古墳には主石室を中心として、少なくとも32室36体の殉葬者が放射型に埋葬されていました。中には大人と子供、又は子供同士で一箇所に埋葬されていた石室もあります。
♣観光地 情報データ

    観 光 地 名     :     高靈池山洞古墳群(コリョンジサンドンコブングン)   / 고령 지산동 고분군


  

   【 観光地 情報 】  

  住        所

 慶尚北道 高霊郡 高霊邑池山里460

  (ハングル)

 경북 고령군 고령읍 지산리 460 

  観覧時間

 大伽耶博物館 +大伽耶王陵展示館 3~10月:09:00~18:00  11月~2月:09:00~17:00
  休 日  大伽耶博物館 +大伽耶王陵展示館月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休み)
  入 場 料  大伽耶博物館 +大伽耶王陵展示館+于勒(ウルッ)博物館共通券
  大人2000ウォン、子供1500ウォン、幼児無料 

  お問い合わせ先

 054-950-6071
  ホームページ  http://www.daegaya.net
  現地 アクセス  ソウル南部バスターミナルから高霊行きバス乗車。約4時間所要
 高霊市外バスターミナルからタクシー利用。約5分

  
    ♣ 注 意 事 項

  • 現地の事情により予告なしに変更される場合もございます。あらかじめご了承ください。

  • 最終更新日 :2015. 03. 07